火にもコピーライトを!



 昨夜、私がパブにいると、一人の男がタバコに火をつけてくれと頼んできた。すぐに私はここに需要と発生する金があることにはっきりと理解し、それで 10 ペンスでタバコに火をつけることに同意した、しかし私は実際には火をあげなかった、彼にタバコを燃やすライセンスを売ったのだった。私の火――ライセンスは彼に他の誰にも火を与えない制限をした、だって、火は私の財産なんだもん。彼は酔っぱらって、私を狂人と勘違いしたけれど、私の火を(そして言外にその使用 を 管理するこのライセンスを)とにかく受け入れたのだった。もちろんせいぜい数分で彼の友人が彼に火をくれるように頼んでいることに私は気づいた、そしてひどいことに彼は友人に火をあげてしまい、私の火を侵害したのだ! 私は怒り狂い、バーの向こう側に行こうとし始めたが、さらに恐ろしいことに彼の友人は他の人々のタバコに火をつけはじめていた、左にも、右にも、そして中央にも! ほどなくしてバー全体で私に何の支払いも無しで私の火が楽しまれていた。激怒して私は一人一人の手からタバコをもぎ取り、地面に投げ捨て、踏み消した。

 不思議なことには彼らが私をドアの外に叩き出したときに、ドアスタッフはまるっきり私の財産権に対して敬意を示さなかったのだ。

――イアン・クラーク (岡田晃久 訳)



プロジェクト杉田玄白


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