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Robert Todd Carroll

SkepDic 日本語版
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ユーランシャの書 the Urantia Book

本来は、セブンスデー・アドベンチスト分離主義カルトの“聖書”で、シカゴの精神科医ウィルフレッド・ケロッグにチャネリングで伝えられ、ウィリアム・サドラーが編纂したものだといわれている。サドラーは1969年に94歳で世を去ったが、彼のカルトは今でも存在している。

ユーランシャの書は2000ページ以上の長さにわたり、聖書の誤りと欠落を“訂正”するために、超人類から与えられた啓示であるとされる。“ユーランシャ”とは、超人類が我々の惑星につけた名である。この超能力生物によると、地球はサタニアにある606番目の惑星である。サタニアはノーラシアデックの中にあり、ノーラシアデックはネバドンの中にあり、ネバドンはオルボントンの中にあり、オルボントンはハボナの周囲を巡り、そのハボナに私は住んでいるのだ云々。マーチン・ガードナーによると、ユーランシャの書には、惑星や、天使の名前や、その他無意味な戯言についての奇怪な主張とともに、アドベンチストの教義が数多く含まれている。(訳注:ガードナーは若い頃、アドベンチストに入信していたことがある。)

サドラーのキャリアは、ジョン・ハーベイ・ケロッグ博士 のもとで働くことからはじまった。ケロッグ博士はアドベンチストの外科医で、健康法とダイエット法の著者で、コーンフレーク王ウィリアム・キース・ケロッグの兄弟であった。映画“The Road to Wellville”の題材となり、劇中で風刺的に扱われたのも、このケロッグ兄弟である。


参考文献

読者のコメント

Gardner, Martin. On the Wild Side (Amherst, N.Y.: Prometheus Books, 1992), chapters 8, 13 and 14.

Gardner, Martin, Urantia : the great cult mystery ( Amherst, N.Y. : Prometheus Books, 1995).

Copyright 1998
Robert Todd Carroll
Last Updated 11/23/98
日本語化 09/21/99

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