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Robert Todd Carroll

SkepDic 日本語版
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アルファバイオティクス
alphabiotics

アルファバイオティクスは、代替療法の一種である。“すべての病は生命エネルギーのアンバランスと欠乏が原因である”という考えに基づいている。健康は、このエネルギーの“整調”と“バランス”次第なのだ。エネルギー療法は、中国では何世紀も前の古代からポピュラーで、生命エネルギーは と呼ばれている。インドではブラーナと呼ばれる。エネルギー療法は生気論として知られる形而上学的理論の派生物に基づいている。

生気論とは、生命体が物理的でない内的な力を備えていて、これが生を与えているのだ、とする考え方である。生気論は唯物論に拮抗する哲学であり、唯物論が生命を有機物が複雑に組合わさって生じたとするのに反対している。フランス語では生命力を エラン・ヴィタール elan vital と呼ぶが、英語圏の信奉者は“エナジー energy”という語の方をずっと好む。生気論は、西洋の哲学者や科学者の間では19世紀後半にほとんど死滅してしまった。

エネルギー療法では、このエネルギーが生命の根源であるだけでなく健康の源でもあると信じられている。また、このエネルギーは物理的なものではないので、科学的に調節したりできないし、研究対象にもなり得ないのだとされている。崇高な霊的治療師だけが、霊的方法で(つまり非科学的な方法で)このエネルギーを“注入し”、“整調し”、“調和させ”、“統合し”、あるいは“バランスをとったり”、できるのだ。

アルファバイオティクスはV・B・クレーン博士の発明である。彼は1920年代にテキサスのアビリーン近郊でこの療法を始めた。バージル・クレーン・Jr.によると、この療法は“1971年12月28日、バージル・クレーン・Jr. 博士によって、ユニークで新しい医学派として創始され”、現在もバージル・Jr.と息子のマイケル・クレーン博士によって広く行なわれている。

関連する項目代替療法 (alternative health practices)


参考文献

Copyright 1998
Robert Todd Carroll
Last Updated 10/08/98
日本語化 99/09/06

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