Robert Todd Carroll
SkepDic 日本語版
インターネットエクスプローラー 4.0
Microsoft IExplorer 4.0
インターネットエクスプローラー（IE）はマイクロソフトが提供しているフリーのブラウザソフトだ。手持ちのWindows95マシンにIE4.0をインストールしたところ、こいつはすぐさま私のPCを乗っ取ろうとしはじめたのだ。まるでコンピュータに悪魔を呼び込むためにIE4.0をインストールしたような、イヤな気分になった。こいつは私のタスクバーを木っ端みじんに破壊して、IEバージョンのものを置いてしまった。私の壁紙は消されてしまい、ディズニーだのへリンクしてある醜い黒い怪物に置き換えられてしまった。私はハードディスクのうちの１つへインストールしたのに、こいつは他のディスクにも自分をコピーしてしまった。Windows95全体が壊変されてしまったようだった。今までちゃんと動いていたプログラムが致命的なエラーのメッセージを吐き続けるようになった。IE自身さえ、まともに動いてくれない：ここでも致命的なエラーなのだ。
私はコンピュータの天才である愛娘を呼んで、状況を説明した。彼女は大笑いしてから、多くの人はビル・ゲイツは反キリストだと思ってるし、ここはエクソシストを呼んだらどうかしら、と助言をくれた。
私はIE4をアンインストールしようとしたが出来なかった。ファイルが一つ足りないせいだ。少なくとも画面のメッセージにはそう出ていた。（もし誰か ie4shell.inf とかいうファイルを持ってて、それを入れてこの化け物をコンピュータから退治できるなら、私はそのファイルを高額で買い取るかもしれない。）
皆さんご承知のとおり、私は悪魔など信じない。だがこの悪魔については考えを改めねばならないかもしれない。悪魔どもがうろつくには広い部屋が必要だと聞いた。それなら、もし10GBのハードディスクと1024MBのメモリを装備すれば、マイクロソフトの化け物をなんとか動かすぐらいは出来るようになるかもしれない。
この件では私に電子メールを寄越さないでいただきたい。私はこの出来事をもう二度と思い出したくないのだ。これを書いたのは警告するためである。インターネット・エクスプローラー4.0はタダだからさっそくマイクロソフトからダウンロードしてインストールしよう、などと考えているそこのお人、そなたは恐ろしいまでに永き時と、カネより貴重なものを失うはめになろうぞ。一方、コンピュータに巣喰う悪魔の友が生活の糧として必要なら、ぜひともビルが奨めるとおり、無料ソフトを試してみるがよい。
訳者コメント：本家ページのソースを見ていただくとわかるが、原著者はMicrosoft FrontPage を使用している。
この日本語版は、基本的に emacs20 と yahtmlで HTML タグを手書きして作っている。また Linux 版 Netscape Navigator 4.0x で最適表示できるようにしてある。だからたぶん、悪魔とは無縁だと思う（苦笑）。
ideomotor effect