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Robert Todd Carroll

SkepDic 日本語版
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メン・イン・ブラック
the Men in Black (M.I.B.)

メン・イン・ブラックは、UFO愛好家が信じている、非常に不可思議な存在である。UFOの目撃者の前に現れて、UFOに関する経験について口止めをしてまわるのである。おそらく、宇宙人か政府のエージェントなのだろう。

グレイ・バーカーが空飛ぶ円盤を知りすぎた男(They Knew Too Much About Flying Saucers) (1956)で述べたのと同様に、ジョン・キールはモスマンの予言(The Mothman Prophecies) (1975) の中で、M.I.B.について言及している。M.I.B. はキャデラックの古いモデルを愛用するそうだ。全身黒づくめの服装にもかかわらず、彼らは写真を撮られるのを嫌う。しかし、映画やテレビシリーズ、雑誌やテレビゲームがM.I.B.の不思議な行動を題材にして作られているので、秘密はそのうち暴露されるだろう。

ジョン・シャーウッド(別名リチャード・H・プラット博士)は、ソーサリアンパブリケーションズの会長グレイ・バーカーがM.I.B.の伝説を確立するのに果たした役割を明らかにした。

``空飛ぶ円盤を知りすぎた男''は、1950年代後期から1960年代にはメン・イン・ブラックへの恐怖心をUFO愛好者サークルの間に植えつけた'' とシャーウッドは主張しているが、この本は不純なフィクションであり、事実とフィクションの違いにはおかまいなしに、完全に金儲けのためだけに書かれたものである。17歳のシャーウッドが書いた、空飛ぶ円盤が見張っている(Flying Saucers are Watching You) を出版したのは、他ならぬバーカーであった。著者のシャーウッドは現在、``間違ったジャーナリスト経験にすぎなかった''と主張している。つまり、彼はこの本を、事実とフィクションの違いについて何も考えることなく書いた、と述べているのである。しかしシャーウッドは、彼(つまりプラット博士)が口をつぐんだのはM.I.B.に口を封じられたせいだ、とUFO愛好家が考えたとき、わざと愛好家たちをじらしたことも認めている。



参考文献

Rojecewicz, Peter M. "The Men in Black Experience and Tradition: Analogues with the Traditional Devil Hypothesis," Journal of American Folklore 100 (April/June 1987): 148-60.

Sherwood, John C. "Gray Barker: My Friend, the Myth-Maker," Skeptical Inquirer, May/June 1998.

Copyright 1998
Robert Todd Carroll
Last Updated 11/12/98
日本語化 02/05/00

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