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Robert Todd Carroll

SkepDic 日本語版
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オーラセラピー aura therapy

オーラセラピーはニューエイジヒーリングの1種で、ヒトのオーラを読み取り操作することで、病気を診断・処方する。オーラセラピストによると、オーラとは身体を包むエナジーフィールドであり、身体じたいが病徴を現すより前に、徴候や病気そのものを示すのだそうだ。オーラを信じるのに足る科学的な基礎は存在しないし、オーラセラピーの有効性については言わずもがななのだが、ほかの多くの代替療法と同じように、こうした信念は人気を集めている。

オーラセラピーのうち、最も人気があるのは手かざしである。科学的裏づけがないにもかかわらず、手かざしは多くの看護プログラムで教えられており、多くの病院でおこなわれている。オーラセラピーにはそのほか多くの形態があるが、その有効性は手かざしとたいしてかわりない。

オーラ・ソーマ(Aura-Soma) は``全体論的な魂のセラピーであり、身体と心と精神を調和させるために、色彩やクリスタルや自然のアロマのもつ波動の力に光線を合せたもの''だと述べられている。アロマ・ソーマは古代のヒーリング法であり、イギリスの女性透視能力者 ヴィッキー・ウォールが80年代半ばに再発見したものだとされている。彼女は自身の発見が、ヒトのオーラを見て取れる能力のおかげだと主張している。

ビバリー・ローズは自身のオーラセラピーで、レーザー杖のクリスタルエナジー を用いている。彼女はクリスタルが``オーラフィールドの攪乱''を見つけ出すのに役立つのだと述べて、以下のとおり主張している:

レーザークリスタル杖のエナジーにあなた自身のエナジーを足し合わせてやれば、あなたはたちまち回復することができるのです。クリスタルには特別な電磁場[オーラ]があるので、自分の身体のオーラを調節するのにクリスタルを利用できるのです。病気はまっさきにオーラ・フィールドに現れるので、オーラ源を使って病状が回復したり治癒したりするのは論理的なことだといえるでしょう。

おっしゃるとおり、たいへん論理的である。ただし、ストレス下にある患者に対してはレーザー杖を第3の眼(第6のチャクラ)に1分間集中照射する、といったことが正しいと仮定された世界の中だけでの話だ。ローズは``特定の疾病を治療するには、患者のオーラ・フィールドにある不調和を取り除けるように、まずあなたのクリスタルを再プログラムする必要があります''とも述べている。これは家庭で一人でやらない方がいい!水晶レーザーの再プログラミングは非常に危険なのだ!

J・M・シャー博士は心臓病の治療にキルリアン写真と宝石療法を用いている。他のオーラセラピストと同様に、シャー博士は病気が身体の各部分のどれかに入るとエナジーが減少すると信じている。彼は病気を発見するために指のキルリアン写真を撮影している。彼はキルリアン写真の変化が湿度やその他の自然現象のせいではなく、オーラの変化のせいだと仮定している。彼はひとたび写真の読み違いから病気を探し当てると、真相疾患を抱える患者の``心を開かせる''ためにルビーを用いる。しかし彼は、ルビーにはあらかじめエネルギーが注ぎ込まれていなければならず、そして治療の効果が現れる前に取り除かねばならないと述べているのだ。補助的な処方として、彼は``放射箱''の中に患者とルビーを押し込んで写真を撮っている。

こんな治療法が患者を救うために存在するというのに、世界中に病気が数多く存在するのには、驚くほかはない。

関連する項目:代替療法(alternative therapies)オーラ(auras)チャクラ chakrasクリスタル(crystals)キルリアン写真(Kirlian photography)



Copyright 1998
Robert Todd Carroll
Last Updated 10/30/98
日本語化 01/20/00

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