エクトプラズム
ectoplasm
エクトプラズムとは、幽霊や霊が流れ出て実体化したもので、テレキネシスをやってのけたりする。エクトプラズムには不思議な理由があって、目に見えないのに写真には写ったりすることも多い。この理由として、ほとんどのカメラは人間よりも霊感が強いということが作用しているのかもしれない。それとも、反射や屈折、フィルムの処理その他の、真の霊能者には無視されているさまざまな物理的要因によるのかもしれない。
19世紀から20世紀はじめにかけての降霊会の全盛期には、霊媒師はしばしばエクトプラズムを生成した。ジェームズ・ランディは、こうしたケースで生成されるのは色をつけたガーゼその他の、ありがちな物理的な物質だと主張している。つまり、彼は霊能者がいんちきだと考えているのだ。もちろん、霊能者すべてが毎回いんちきをやっていたとは、ランディには証明できない;したがって、霊能者の中にはいんちきでない者もいるかもしれない。まったくそのとおり。そして犬の中にだって、蚊が変化(へんげ)したものが実際にいるかもしれないのだ。可能性について言い出したら、きりがなくなるのだ。
関連する項目:自動筆記 (automatic writing)、チャネリング (channeling)、電子音声現象 (electronic voice phenomenon)、霊媒師 (medium)、コックリさん (ouija board)、降霊会 (seance)、心霊主義 (spiritualism)。
参考文献
Keene, M. Lamar. The Psychic Mafia (Prometheus, 1997). $13.56
Randi, James. An Encyclopedia of Claims, Frauds, and Hoaxes of the Occult and Supernatural (N.Y.: St. Martin's Press,1995). $11.96
|