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Robert Todd Carroll

SkepDic 日本語版
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妖精
fairies

妖精は民間伝承やおとぎ話に登場する神秘的存在である。妖精はしばしば魔力を持った小さな人間の姿で描かれる。トゥース・フェアリーは、抜けた歯をそのへんに置いておいたり、夜、枕の下に置いておくと、プレゼントと交換してくれる。プレゼントはたいていコインだ。フェアリー・ゴッドマザー(妖精の教母)は守護天使のような守護的存在である。

妖精とノームを混同すべきではない。ノームも神秘的な小人だが、醜く地底に住んでいる。一方、ピクシーは陽気な気質と遊び好きなちゃめっ気で知られており、妖精の一種と考えられるだろう。エルフは巨大なピクシーと考えられ、しばしばいたずら好きな小人として描かれる。アイルランドのレプルコンなどではいたずら者としてだけでなく、宝のありかを知ることができるとされている。エルフはときとして魔術師の助手として、たとえばサンタの助手としても描かれる。

Fairy.gif (13196 bytes)こうした神秘的存在への信仰は、世界中の辺境の人々の間では一般的なものだ。たまに都会人も騙されて、妖精を信じてしまったりする。こうした詐欺の悪名高い一例に、アーサー・コナン・ドイル卿がいる。彼は女学生らと、彼女らが紙でつくった妖精をヨークシャー公園で撮ったアマチュア写真(``コッティングリーの妖精''として知られている)に騙されたのだ。このいんちき写真は、イアン・ウェズレルがよく似た方法で撮ったたいへん有名なネッシーのいんちき写真や、ビリー・マイヤーが撮った数多くのUFO写真の先駆けとなるものだった。ドイルは妖精の本まで出版した:妖精の到来(The Coming of the Fairies)である。彼とエドワード・ガードナーという神知学者は、16歳のエルジー・ライトが撮った、彼女の10歳の従妹フランセス・グリフィスと紙を切り抜いて作った妖精の写真を出版した。ドイルとガードナーは写真はいんちきなどではなく本物だと強弁した。だが本当に大笑いなのは、これは本物の妖精なのか、それとも少女の思念が現れた心霊写真なのか、という議論が続けて起こったことだ!ドイルは彼の前や後に現れた連中と同様に、物質世界を超越する世界が存在する証拠を熱望してやまなかった。心霊主義に対する裏づけをもとめる彼の欲求は、彼をして数々の妄想へと導いた。それでもなお、彼は偉大な探偵小説を著し、たとえ帰納と演繹の違いすら知らなかったとしてもシャーロック・ホームズの中ではどんな妖精よりも面白い神秘的存在を創造したのだ。

パラマウント映画おとぎ話:真実の物語(Fairytale: A True Story)というグリフィスとライトの映画を制作した。ハーベイ・ケイテルがフーディーニを演じ、ピーター・オトゥールがアーサー・コナン・ドイル卿を演じている。



参考文献

読者のコメント

  • Faeries
  • Fairy-related Links
  • The Tooth Fairy by Adrian Barnett
  • Gardner, Martin. Science: Good, Bad and Bogus (Buffalo, N.Y.: Prometheus Books, 1981), ch. 9.
  • Randi, James. An Encyclopedia of Claims, Frauds, and Hoaxes of the Occult and Supernatural (St. Martins's Press, 1995).
  • Randi, James. Flim-Flam! (Buffalo, New York: Prometheus Books,1982).
Copyright 1998
Robert Todd Carroll
Last Updated 11/18/98
日本語化 03/06/00

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