Robert Todd Carroll SkepDic 日本語版 |
サンタクロース Santa Clausビッグフットと違って、毛むくじゃらの巨体だが優しいサンタクロースは、UFOや聖処女マリアを合わせたよりも多く目撃されている。見事なまでに真っ赤に着飾って、空飛ぶソリにのってむちを振る、愉快なサンタクロースの目撃例は、無数にあるのだ。誰が子供を疑うなんてできようか?何十億もの子供たちがそう言っているのだ。たしかに、子供たちの目撃例は信用に値する。子供たちがなんらかの精神錯乱を起こしているとする証拠はないのだ。ウソをつく動機も存在しない。こうした目撃例にたいする唯一もっともらしい説明は、子供たちの言っているのが事実だとすることなのである。目撃例すべてをコンファビュレーションだと見なせるだけの根拠は存在しない。サンタクロースを信じるのが無意味だとしたら、ではなぜこれほど多くの人が信じているのだろうか?これは組織的強化の一例だとすることはできないし、誤った概念とも妄想ともすることはできない。サンタクロースは実在するのだ。私を信じなさい。 サンタクロースはソリみたいな遅い乗物で、しかも一晩のうちに、アメリカじゅうの家々に、そして世界中のアメリカ人にプレゼントを配って回る。サンタクロースを信じるためには、この仮説を受容する必要があるが、そんなことは忘れてしまおう。一番早いソリを使って、家1軒につき1秒で配って回り、家と家の間は瞬時に行来するとしても、すべての家に配って回るには、それこそ何年もかかるだろう。つまり明らかに、毎年クリスマスには奇跡が起きているのだっ!これが論理的に導出された唯一の結論である。文句あるかね? 参考文献読者のコメントCarl Sagan, "UFO's: The Extraterrestrial and Other Hypotheses," in UFO's: A Scientific Debate, ed. Carl Sagan and Thornton Page (New York: Cornell University Press, 1972), p. 266. |
Copyright 1998 Robert Todd Carroll |
Last Updated 11/23/98 日本語化 12/23/99 |