アストラル・プロジェクション
astral projection
アストラル・プロジェクションとは幽体離脱体験の一種で、アストラル体が他の6つの身体を離れて宇宙のはるか彼方へ旅立つとされる。私たちが7つの身体を持っている(7つある世界に一つづつある)という概念は、神知学者ブラバッキー女史 Madame Blavatskyの教示である。この旅の途中で、アストラル体は物理的、電気的、感情的、精神的な実体としてではなく、アストラル体として、他者を認識する。千里眼や臨死体験など、通常の幽体離脱体験では、個人の意識と肉体の分離がみられる。臨死体験では、浮揚して肉体や周囲を外側から認識するとか、外科医や救急隊員の会話を聞いたり、といったことが起こりうる。アストラル・プロジェクションでは、肉体を離れるのはアストラル体であって、魂とか意識といったものではない。ブラバッキー女史によると、アストラル体はオーラをまとった存在だという。また、アストラル体は感情や欲望の所在地でもあり、一般にアストラル・プロジェクションのあいだは非常に細く無限に延びる銀色のケーブルで、肉体とつながっている。これは宇宙的臍帯、あるいはアリアドーネの糸とよばれる。
誰でも心や魂、プシュケー、精神、アストラル体、エセリック体、その他の実体を、地球上や他の惑星に投射できると言うが、この意見を裏付となる証拠はほとんどない。証拠は証言 のようなものでしかない。
関連する項目:心 mind、臨死体験 near-death experiences、幽体離脱体験 out-of-body experiences、千里眼 remote viewing、魂 soul。
参考文献
Grim, Patrick. ed., Philosophy of Science and the Occult,
second edition (Albany: State University of New York Press, 1990). $19.95
Sagan, Carl. Broca's Brain (New York: Random House, 1979),
pp. 47-48.
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