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Robert Todd Carroll

SkepDic 日本語版
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ミステリーサークル
crop circles

これがエイリアンのDNA?ミステリーサークルとは畑に現れる幾何学模様のことで、中にはたいへん難解かつ複雑なものもみられる。ふつう小麦畑に、それもイギリスの小麦畑にできる。仮にすべてではないにせよ、ほとんどはダグ・バウワーとデビッド・クローリーのような、いたずら者の仕業である。1991年に彼らは、何年にもわたっておよそ250個のミステリーサークルをつくって欺してきたことを認めた。ミステリーサークルをエイリアンの宇宙船からのメッセージだと信じている一団もいる。エイリアンは古代シュメールの記号やエイリアンのDNAを表す記号を使って、私たちとコンタクトを取ろうとしているのだ、と主張する者もいる。

この騒ぎには、科学的な心を持った人までが巻き込まれている。彼らは賢明にも、エイリアンが麦畑にメッセージを残したという仮説は棄却している。だが彼らは、カオス渦や球状雷、プラズマ、そのほか風や熱や動物といった自然界の力など、たいしてオカルト的でない説明もふくめ、想像力をめいっぱい働かせて仮説を披露してくれた。しかし、自然主義にもとづいて不思議な現象を解き明かそうとする場合には、それがピルトダウン人カーディフの巨人のようにウソっぱちだという可能性を、けっして削除すべきではないのだ。

ミステリーサークルが13世紀にできていたら、当時の人々はこれを悪魔のせいだとしたことだろう。なにしろ多くの不可思議な出来事は、イングランドとスコットランドの間にあるストーンヘンジのように、現代なら不思議でもなんでもないことと一緒にして、悪魔のしわざとされていたのだから。当時は、古代人が自分たちでこれほどのものを構築できるはずがない、と信じられていたのだ。今日では、摩訶不思議な出来事を起こすという悪魔の力は、エイリアンにすっかり奪い取られてしまった。

関連する項目:エイリアン・アブダクション (alien abductions)キャトル・ミューティレーション (cattle mutilations)空飛ぶ円盤 (flying saucers)UFOとET (UFOs and ETs)



参考文献

読者のコメント

Nickel, Joe. "The Crop Circle Phenomenon: An Investigative Report," in The Skeptical Inquirer (Winter, 1992).

Schnabel, Jim, Round In Circles: Physicists, Poltergeists, Pranksters and the Secret History of the Cropwatchers (Penguin: London, 1994).

Copyright 1998
Robert Todd Carroll
Last Updated 10/30/98
日本語化 02/11/00

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